山本桂子さんの『ブスがなくなる日』を読んで 

 

お久しぶりです。

いやーすっかり6月病にかかってしまって、頭が動かない状態が続いています。

 

それでも読書だけはしよう!!!ということで、

リハビリのごとく本を読んでおります。

 

 

そこで今回、『ブスがなくなる日』を読んだ感想を書いていきたいと思います。

 

 

筆者は美容ジャーナリストの山本桂子さん。

様々な女性誌や化粧品メーカーの広報誌で執筆されている、

まさに「美についてのプロ」なのであります。

 

 

山本さんが言うには「ブスが絶滅しかかっている」とのこと。

 

 

昔はフケがついていて当たり前だった時代でした。

しかし戦後は欧米や化粧会社の影響で「容姿」への変化が起こるのです。

 

 

日本で美しさのレベルが底上げしたことで基準値が高くなったんですね。

 

 

現在では経済不況も後押しをして、

ファストファッションで流行の洋服も着ることができるようになりました。

 

縦の関係(お金の有無)が強かったファッションが弱体化したということです。

 

 

みんな同じ流行の服が着れてハッピーーーー!!

まあ、これが量産型女子を生んだ原因とも考えられるわけですが・・w

そういや、それに続けとばかりに男子も量産型が増えていますね(男性誌は元々女性誌の派生)

 

 

話がそれてしまいました。

それはともかく美人が増えたことで問題点も生まれています。

 

 

ダイエットブームといった美しさに囚われている人たちの増加です。

 

それは「美」自体の道徳化が関係しています。

 

例として、青春を捧げた当時20歳のアイドルがいたとします。

 

それから30年後・・・・

「あの人は今!!」に出演したアイドルは少し太っていて、以前のイメージと変わってしまいました。

 

 

歳をとったししょうがないよねor青春を返せ、痩せる努力しろよ!!

あなたはどっち???

 

 

 

実際後者の現象がインターネット上で起こっているし、

年相応という言葉自体も死語になっていると山本さんは書いています。

 

この話から私はある一人の人物を思い出しました。

 

フジテレビの「ミレニアムズ」という番組で

「女に騙されない方法を学ぶミレニアムズ恋愛講座」というコントがあります。

 

そこで登場するのが柳原加奈子が扮する、

意識谷高子(29)という意識高い系女子のキャラクターです。

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「ライフアドバイザー・エッセイスト・コラムニスト・ブロガー・ベジタブルフルーツマイスター・ダイエットアドバイザー」という経歴を持ち、

マラソンやヨーガが趣味の彼女。

 

 

6月22日放送回で独身ということがばれてしまい、

他のキャラクターたちに独身いじりをされてしまいます。

彼女は思わず「資格やマラソンは暇人だからできる。本当は結婚したい。」

と本音を漏らしてしまい、本当に意識が高いのは既婚者なのかもしれないという結論に至ってコーナーが終わります。

こんな感じで書くと真面目な感じになりましたが、面白い現代風刺コントだと思うので見てみてくださいw

 

この意識谷の話からわかるように、

暇な時間を「美」に費やすことが

使命感になっているのが現代なのかもしれませんね。

 

 

もちろん男性もそのような時代を生きています。

男が女を選ぶシステム自体が崩壊していることをお忘れなく・・・

 

私もこのことを肝に銘じて、ブサメンにならないよう気をつけたいと思いますww

 

 

また、山本さんは「ブスとは相対化の立場である」とも。

 

 

ブスは数値化できないので、とても曖昧なものさしです。

 

環境や人間関係で変わることができ、いざとなったらリセット可能。

いつだってブサイクは捨てようと思えば捨てれるのです。


だからといって美人がいいってわけではありません。

美人が息をせざるを得ない同調束縛社会を壊す力を持っているのは、

ブスの特権なんですから。

 

 

歌手のTOMOVSKYがアルバム『BYOSHIN』に収録している曲

「美人が消えた日」の一節でこのような歌詞があります。

 

「いなくなったのは美人じゃなくて美人に気づくココロ 消えてしまったのは美人じゃなくて美人に気づく気分」

 

 

内面を磨けば、美人にも自分にも気づいてあげることが出来る気がします。

コンプレックスを受け入れ、自信を持つことが大切ってことです。


皆様も性格ブスだけにはならないように気をつけましょうねw